食養生で胃のはたらきを良くして、胃の不快感をやわらげる

3月~5月頃までは、朝夕と日中の気温の変化が大きく、自律神経のバランスが乱れやすいときです。自律神経の乱れから、胃腸の調子も崩しやすくなる場合があります。食欲が出てこない、胃もたれがする、ムカムカする、胃の痛みがある・・・などの症状はありませんでしょうか?もし。そのような時には、胃のはたらきを助けるはたらきのある「春キャベツ」を召し上がるのが食養生としておすすめです。

「春キャベツ」は、消化を促して体力を回復させるはたらきがあるので、季節の変わり目で疲れが出やすい方や、少し食べすぎるとすぐに胃がもたれてしまうような方におすすめの野菜です。食欲不振・胃もたれ・げっぷ・胃痛など・・・胃腸の不快な症状もやわらげてくれます。また、春に疲れがでやすい「肝臓」のはたらきを高める作用もあります。

「春キャベツ」は、葉の巻きがゆるく小さめで丸いのが特徴です。一般的なキャベツ(寒玉)は、夏に種をまきますが、「春キャベツ」は秋に種をまいて、翌年の春に収穫して「新もの」として出回ります。

「春キャベツ」の優れた栄養価

①ビタミンU(キャベジン)

ビタミンUは、キャベツに特有のビタミンです。胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を予防したり、胃腸障害の治療に効果を発揮する栄養素です。

②ビタミンC

ビタミンCは、キャベツの芯に近い部分に特に多く含まれている栄養素です。疲労回復や風邪の予防、美肌効果にも役立ちます。

③イソチオシアネート・グルコシノレート

イソチオシアネートなどのイオウ化合物が、最近がん予防に効果があるとされ、キャベツの健康効果の高さが注目されています。

「春キャベツ」おすすめ料理法

「春キャベツ」は、やわらかく甘みがあるので、生で食べるのに向いています。甘みが強くビタミンCが豊富な芯の部分も千切りにして、コールスローサラダにしたり、塩もみをして浅漬けにすると、シャキシャキとした食感が楽しめます。

「春キャベツ」を1玉買ってきたら、必要な分だけ外側の葉からはがしながら使っていくと、最後まで鮮度を保つことができます。包丁で切り分けてしまうと、切り口から葉が盛り上がってきたり、黒ずんできたりと、劣化が進みやすいのでやめておきましょう。

春から初夏の胃腸を助けてくれる

3月から5月頃が旬の「春キャベツ」を食べると、胃腸の不快症状がやわらいで、きちんと栄養を摂れるので、これから迎える夏の暑さに負けない体づくりができます。旬の食養生「春キャベツ」を食べて、元気に過ごしましょう。