冷たい雨と気温差の影響で風邪ひいていませんか?

10月の食養生~柿~

秋が深まり空気が冷たくなってきましたが、急な冷え込みで、風邪などひいておられませんでしょうか?台風の影響で雨風も強かったので、体調を崩されているかもしれませんね。また、秋のおいしい味覚についついお酒を飲み過ぎていませんでしょうか?

風邪ぎみのときや、お酒をのみすぎたときには、果物の「柿」を召し上がるのがおすすめですよ。

「柿」には、豊富なビタミンCが含まれていて風邪の回復に役立ちます、また、お酒のアルコールを分解するはたらきもあります。昔から「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど、栄養豊富なくだものです。

「柿」の効能

肺をうるおして、乾燥による「咳」や「のどの渇き」をしずめるはたらきがあり、風邪予防に効果的です。体の熱を取るはたらきがあるので、発熱による下痢や口内炎を緩和します。ただし、貧血気味の人や結石ができやすい人、冷え性の人は食べすぎには注意しましょう。

「柿」の優れた栄養価

①ビタミンC

「柿」はビタミンCがとても豊富に含まれています。その量は、みかんの約2倍!とも言われています。風邪のウィルスを抑えるはたらきがあり、インフルエンザなどの感染症を予防する効果も期待できます。

②β-クリプトキサンチン

βークリプトキサンチンとは、強力な抗がん作用をもつカロテノイドの一種です。ビタミンCとの相乗効果による「がん予防効果」が注目されている成分です。

③タンニン

タンニンとは柿の渋みのもとです。アルコールを分解するはたらきがあるので、お酒を飲み過ぎたときの二日酔いのもとになる有害物質を体の外へ出してくれます。

食養生「柿」おすすめ料理法

「柿」に含まれる豊富なビタミンCの効果をさらに高めるには、ビタミンEを含む食材と一緒に調理するのがおすすめです。ビタミンEが豊富な「白ゴマ」をたっぷり使った「柿の白和え」はいかがでしょうか?

作りかたはとっても簡単です!もめん豆腐と白ゴマをすり鉢ですって、砂糖としょうゆ各少々で味付けをしたら、「柿」と合わせて、白和え仕立てにしてできあがりです。風邪予防と風邪を早く治すはたらきが期待できます。また、お酒を飲まれる場合には、おつまみに「柿の白和え」を召し上がれば二日酔い予防にもなりますよ。

急な冷え込みにも対応できる、風邪に負けない体づくりを

旬の「柿」は、季節の変わり目にひきやすい風邪の予防に役立ちます。ぜひ、役立てていただきたいと思います。お酒が好きな方にとっては、秋の美しい月を見ながらの晩酌、きっと最高でしょうね・・・。くれぐれも飲み過ぎにだけは気をつけて楽しんでくださいね。旬の食材は体にとっては良い薬になります。おいしく食べて、毎日を元気に過ごしたいですね。

食事と合わせて、体の冷えにもじゅうぶん気をつけることも忘れずにお願いします。首元、手首、足首はしっかり保護して、冷気を入れないようにすることが大切です。そろそろ、就寝時の湯たんぽもおすすめですよ。

冷たい雨が降ろうが、急な冷え込みになろうが、体調は影響されない「強い体づくり」を日常生活の過ごし方から気をつけて目指していきましょう。