ストレスや、食べ過ぎなどで「胃腸疲れ」出ていませんか?

今年の秋は、本当に天候の変化が大きく、気温差もあって疲れが出やすくなっています。背中がゾクゾクっとすると、くしゃみが出た・・・なんて方も増えています。ついに風邪をひいてしまいました・・・という方は、暖かくしてくれぐれもご無理のないようにして下さいね。

急に寒くなっておなかが冷えているケースが多いです。貴女はいかがですか?食後に胃もたれするようになった、体の真ん中「胃」のあたりが冷たい、便秘が続くようになった、便がやわらかくなった・・・などの症状はありませんでしょうか?

胃腸の調子が気になるとき、乾燥で肌がピリピリしたりといった不調を感じる時に、意識して食べていただきたい食材は、「さといも」です。「さといも」は、食べ物を消化吸収するためにはたらく「脾(ひ)」の調子をととのえます。

胃腸にうるおいを与えて、疲れが残る「胃」を守って、消化不良や便秘、下痢など胃腸の不調を改善。体を丈夫にして、病気に対する抵抗力を高めてくれます。粘膜を保護するはたらきによって、この時期に多い「空気の乾燥による咳」を防ぎます。肌が乾燥してかゆみがある時にも効果が期待できます。

「さといも」は、子孫繁栄の象徴とされ、正月や慶事に登場する縁起の良い野菜、ともいわれています。

 

「さといも」の優れた栄養価

①ガラクタン

ねばりのある成分で、水に溶ける性質を持つ食物せんいの一種です。余分なコレステロールを体の外へ出して、動脈硬化を防ぐはたらきや、免疫力を高めて、風邪などの予防にも役立ちます。

②ムチン

体の粘膜を保護するはたらきと、消化をうながして胃腸のはたらきを活発にする効果があります。たんぱく質の消化・吸収を促す作用により疲労を回復します。

③カリウム

ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧予防やむくみ解消に効果があります。

 

「さといも」おすすめ料理法

「さといも」は煮物にして食べることが多いですが、独特のねばりと味が苦手で好まない方も意外と多いもの。ちょっと目先を変えて、おやつ感覚で食べられる「さといも餅」はいかがですか?

「さといも餅」の作りかた

「さといも」500gをゆでて、皮をむきつぶしたら、片栗粉大さじ3を加えて、よく混ぜます。食べやすい大きさに丸く成形して、フライパンで両面をカリッと焼きます。砂糖、みりん、しょうゆ、水 各大さじ2を混ぜあわせた甘辛だれをフライパンに入れて、里芋もちにからめたらできあがりです。晩ごはんのおかずやお弁当に合う1品です。砂糖を増やして少し甘くするとお子さんのおやつにもピッタリ!とても簡単なので、ぜひ、一度作ってみて下さいね。

秋になるとおいしいものが増えます。知らず知らずのうちに食べ過ぎてしまっていることも多いと思います。胃腸の負担を減らすためにも、旬の「さといも」をうまく使って、心も体も健やかに「秋」を楽しんでくださいね。