疲れが取れないときには「桃」を食べてみてください!!

夏の暑さにも少しずつ体が慣れてくるころですが、こういう時期に出やすいのが、「なんとも言えないしんどさ・疲労感」です。ひと晩寝てもスッキリせず朝からだるくてしんどいという感じはありませんでしょうか?暑さの疲れを感じたら、デザートに「桃」がおすすめです。

見た目にもかわいらしく、甘くてみずみずしい「桃」。中国が原産で、邪気をはらい、長寿に効果があると重宝されてきました。桃太郎が、桃から生まれるのは、邪気をはらうという意味から鬼退治につながっているそうですよ。

桃を食べることで、体の気血を補い『血』のめぐりを改善して顔色を良くしたり、胃腸の機能を高めて疲労回復につながります。体に潤いも与えてくれるので、口の渇きや便秘解消にもとても効果的です。桃の甘い味には、筋肉や神経を、緊張からゆるめるはたらきがあるため、桃を食べることでストレスが和らぎます。

 

【桃の優れた栄養価】

①クエン酸

クエン酸は、有機酸の一種で疲労物質である乳酸の分解をうながすことによって、疲労回復効果をもたらしてくれます。

②ペクチン(食物せんい)

腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整えるため、便秘や下痢を予防するはたらきが期待できます。さらに、コレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を抑えるはたらきもします。

③鉄分・マグネシウム

鉄分は酸素を全身に運ぶ働きがあり、マグネシウムには血液循環を正常に保つ作用があります。鉄分とマグネシウムをとることで、貧血や冷え性の改善とともに、貧血による「ぐったり感」を解消してくれます。
ほかにも、エネルギーのもとになる炭水化物、高血圧を予防するカリウムカテキンなどが含まれています。

 

桃を使ったおすすめ料理法

桃ヨーグルト

夏バテや夏風邪などの影響で、食欲が落ちているけれど、栄養をとって疲労回復したいときは、ひんやりつるんと食べやすい「桃ヨーグルト」がおすすめです。桃の皮をむいて、種をとって、お好みの食べやすい大きさに切って器に盛ります。そこへ、プレーンヨーグルトとはちみつ少々をかけて召し上がって下さい。実は、はちみつにも、疲労回復効果があり、風邪でのどが痛い時には痛みを和らげる効果もあります。

桃スムージー

さらにしんどくて固形物がどうも食べづらいな・・・という場合には、皮をむいてカットした桃にレモン汁を加えて、ミキサーにかけて仕上げる「桃スムージー」にすると飲みやすくなると思います。簡単にできるので、一度お試しになってみてください。

夏の疲れにやさしい「桃」で疲れを取りましょう

たくさんの果物がある中でも、桃は『温』の性質を持つ数少ない果物で、体を優しく温めてくれます。夏が旬の果物のほとんどは、体を冷やす性質があるので、冷え性であまり食べられない人には、嬉しいポイントですね!エアコンで体が冷えすぎて、ぐったり疲れを感じる時に、ぜひ食べてみて下さいね。