貴女は最近、イライラしたり、怒りっぽくなっていませんか?

春も終わり、初夏の5月という季節は、東洋医学「肝」の機能が低下しやすく、気が滞りやすくなります。そのせいで、胃腸がうまく働かなくなったり、精神的に不安定になり、イライラしたり怒りっぽくなることがあります。

この時期にぜひ食べていただきたい野菜は、気のめぐりを良くするはたらきがある「えんどう豆」です。「えんどう豆」は、気持ちを落ち着かせるはたらきので胃腸の機能が高まり、体の余分な水分を排出して、下痢や吐き気も改善する効果があります。また、気をめぐらせ、母乳の出を良くする効果があるので、授乳中のママにもおすすめです。筋肉にエネルギーを補給して、筋肉痛やこむら返りを緩和してくれます。

ちなみに、「えんどう豆」を早取りしてさやごと食べるのが「さやえんどう」、成長して豆を食べるのが「実えんどう」、豆から出た若い芽が「豆苗(とうみょう)」と呼ばれています。

「えんどう豆」の栄養素

①たんぱく質

豊富なたんぱく質や糖質が、活動のエネルギー源となります。

②ビタミンB群

特にビタミンB1、B2を多く含んでおり、新陳代謝を円滑にして、疲労回復をうながしてくれます。

③β-カロテン(ビタミンA)

若い黄緑色の豆には、β-カロテンが豊富に含まれています。皮膚や粘膜を守ったり、抗酸化作用により動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防効果があります。

④食物せんい

水に溶けない不溶性食物せんいと、水に溶ける水溶性食物せんいをバランスよく含んでいるため、高い整腸作用があります。 

 

「えんどう豆」おすすめ料理法

ビタミンB群は水に溶けだす性質があるので、「えんどう豆」を煮て汁ごと食べるスープがおすすめです。新玉ねぎ、桜えびとともにさっと煮ると、春を感じるおいしいスープになります。玉ねぎは気のめぐりをよくする効能があるので、「えんどう豆」の働きを相乗効果で高めてくれます。

「えんどう豆」おいしく食べるコツ

「えんどう豆」を出したあとのさやをよく洗い煮出すと、うま味のあるだし汁がとれます。
豆ごはんを作る時に、さやのだし汁を水分にして炊くと、豆だけで作るより、さらに香り豊かでおいしく出来上がります。

ストレスのかかる毎日もスッキリと乗り越えたいですね

ストレス社会の現代、すべての年代の方がストレスを抱えるようになっています。リラックスする時間を意識して作らないと、なかなかゆったりできない毎日ではないでしょうか。同じ3度の食事を摂るなら、少しでも体に良いはたらきをするものを取り入れたいものですね。

「えんどう豆」は体の「気」のめぐりをよくします。特にお腹をスムーズに動けるようにはたらいてくれます。ストレスを感じて気が滞りやすい時期におすすめの野菜です。おいしい旬野菜「えんどう豆」の力を借りて、イライラ・うつうつしやすい時期の体調をスッキリ整えたいですね。気候のよい5月を、気分よくスッキリと乗り越えましょう!