寒さ・乾燥からの喉の不調に ~きんかん~

乾燥した冷たい風が吹き、のど風邪をひきやすい時期です。のどがイガイガしたり、痛みを感じたり、のどの不調にお困りの時は、「きんかん」を食べるのがおすすめです。

昔からのど風邪に効く民間薬として広く利用されてきた「きんかん」は、皮の部分に甘みがあって、皮ごと食べられるのが特徴です。かんきつ類の中では小粒ではありますが、凝縮された栄養成分がたっぷりと含まれています。

玄関先に「きんかんの木」があるお宅もあるかもしれませんね。毎年、たくさんのきんかんの実を収穫できるのを楽しみにしておられるのではないでしょうか。 うらやましいなぁ。

「きんかん」は皮の部分に多くの栄養成分があって、気のめぐりをよくしたり、のどの痛みや、咳、痰などをしずめたり、他にも胃腸のはたらきを整える役割があります。

さらに、「きんかん」のさわやかな香りは、イライラするときの気分転換や気持ちの落ち込みを和らげるアロマ効果もあるとされています。

きんかんの優れた栄養価

①ビタミン

みかんの2倍に相当する量のビタミンCが豊富に含まれています。免疫力を上げて風邪を予防したり、コラーゲンの生成を助けて美肌づくりをサポートします。

②ヘスペリジン

別名ビタミンPと呼ばれるフラボノイドの一種。毛細血管を丈夫にする作用や血流を良くする作用による冷えの改善など、多くの生理機能があります。

 

「きんかん」おすすめ料理法

「きんかん」は皮ごと食べられますが、ひと手間かけて「はちみつ漬け」にしておくと、より食べやすくなりますよ。「きんかんのはちみつ漬け」は、「きんかん」を下ゆでしてから、はちみつに漬けるのが一般的な作り方ですが、熱に弱いビタミンCも一緒にとれるように、生のまま漬ける方法をご紹介します。

[きんかんのはちみつ漬け 材料]

きんかん 100g程度

はちみつ 80g

[作り方]

1、きんかんは、薄くスライスして、種を取り除く

2、保存容器に(1)を入れて、はちみつを加え、冷蔵庫で1日以上置く

 

冷蔵庫で2週間ほど保存できます。きんかんとはちみつのダブル効果で、のど風邪や咳の改善に役立ちますよ。

2週間で食べ切れない時は、鶏肉や豚肉の煮込みに、砂糖の代わりに加えると、爽やかな香りが料理の味を引き立て、おいしく仕上がります。

冬の健康管理に役立つ「きんかん」は、1日に3個ほど食べるのが理想です。フレッシュな香りと甘酸っぱさが魅力の「きんかん」を食べて、のど風邪を予防しましょう。