残暑の食養生 「とうもろこし」でむくみスッキリ

年々暑さが厳しいものになってきました。熱中症で救急搬送される方も年々増加傾向です。夏の疲れは、想像以上に体には負担がかかります。残暑の季節~少し秋風が吹き始める季節の変わり目、どうぞご無理のないようにお過ごしくださいね。

暑いときには水分補給が欠かせませんが、水分をとりすぎて足のむくみがつらくなったり、胃が水がたまったようにちゃぷちゃぷと重い感じはありませんか?

このような不調がある時には、体の水はけをよくして、むくみを改善してくれる「とうもろこし」を食べるのをおすすめしています。

「とうもろこし」のはたらき

とうもろこしの自然な甘みには「気を補う」はたらきがあって、胃腸のはたらきをよくしてくれます。また、水分の代謝をうながして、体の余分な水分を取り除くはたらきがあるので、むくみや高血圧を改善してくれる食材です。

とくにひげの部分は利尿作用の助けになるとされており、「とうもろこし」のひげを乾燥させて煎じたものは「とうもろこし茶」となります。

さらに、消化を助けるはたらきもあるので、食欲がない時や消化不良ぎみの時に食べると良いでしょう。

「とうもろこし」の優れた栄養価

①炭水化物(糖質)

体と脳のエネルギー源となり、体を動かしたり、脳を使う時に欠かせない栄養素です。炭水化物が不足すると、疲れやすくなったり、思考力が低下しやすくなります。

②リノール酸

コレステロールを減らすはたらきがあって、高血圧や動脈硬化を抑制するなど、生活習慣病の予防につながる効果があるとされています。ただし、「とうもろこし」から作られるコーン油は酸化しやすいのでとりすぎに注意が必要です。

③不溶性食物せんい

水に溶けにくい性質を持つ食物せんい。適度に摂ることで便秘の改善に役立ちます。

「とうもろこし」おすすめ料理法

下半身がむくんでつらい、食欲がなくて白ごはんが食べにくい時におすすめしたいのが『とうもろこしご飯』です。包丁で実をそいだ「とうもろこし」1本と研いだ米2合を炊飯器に入れ、塩・薄口しょうゆ各小さじ1を入れて、普通に炊飯します。「とうもろこし」の甘みがしっかりと感じられるご飯で、カレーともよく合います。

「とうもろこし」をかじって食べるのが苦手なお子さんや、ご年配の方でも食べやすいと思いますので、ぜひ一度作ってみられてはいかがでしょうか。

 「とうもろこし」は、収穫直後から甘みが落ちていくので、買ってきたらすぐに茹でるのが、おいしく食べるポイントです。だるいむくみをスッキリさせて、残暑の疲れを出さないまま、ラク~に秋を迎えたいですね。どうぞ無理せずお過ごしください。