昔から日本の家庭で親しまれてきた養生法のひとつに、「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」があります。
梅干しと醤油、番茶を組み合わせた温かい飲み物で、冷えや季節の変わり目の体調管理に役立つとされ、日常の食養生として愛用されています。
「最近なんとなく疲れやすい」「胃腸の働きが弱っている気がする」「冷えやすい」──そんな時に、ほっと体を温めてくれる一杯です。
あくまで日常的な飲み物として楽しむもので、薬の代わりではありませんが、暮らしの中でできるちょっとしたセルフケアとして続けている方も多いです。
梅醤番茶のつくり方
材料(1杯分)
-
梅干し…1個
-
醤油…大さじ1
-
熱い番茶…適量
-
(お好みで)生姜のしぼり汁…2〜3滴
作り方
-
湯呑みに梅干しを入れ、種を取り除きます。
-
梅の果肉を箸で軽くつぶします。
-
醤油を加えます。冷えを感じるときは生姜のしぼり汁をプラスしても◎。
-
熱い番茶をそそぎ、よく混ぜてから飲みます。(やけどに注意してください)
飲むタイミングと楽しみ方
朝起きたときや、体を温めたい夜のリラックスタイムに。
寒い季節には、体の内側からじんわり温まる感覚がうれしい飲み物です。
夏でも冷房や冷たい飲み物で体が冷えた時に取り入れる方もいます。
日常の中でできる養生のひとつとして
梅醤番茶は、特別な材料がなくても作れる、昔ながらの知恵です。
忙しい日々の中でも、ほっと一息つく時間を持つことは、心と体のバランスを整える第一歩。
お茶を入れるひと手間が、自分の体をいたわる合図になります。
もし「最近疲れやすい」「冷えやすい」と感じているなら、こうした温かい飲み物を生活に取り入れてみませんか?
無理なくできる養生法のひとつとして、梅醤番茶を楽しんでみてください。