5月病の症状でていませんか?
4月から新しい環境でがんばってきたみなさんは、急にやる気が出なくなったり、落ち込んだりする5月病になりやすい時期です。いかがですか?お疲れは出ていませんか?
今の時期に是非おすすめしたい食材が「たけのこ」です。「たけのこ」には、うつうつとした気分をスッキリとさせる効能があります。旬は、3月~5月まで。今は価格も下がりおいしいときです。
薬膳の考え方では、「たけのこ」の味は「苦く」、性質は「身体を冷やす」という分類になります。苦みが胃のはたらきを活性化させて、消化を助けるはたらきがあります。また、炎症をしずめて、咳や粘っこい痰を改善したり、ストレスで胸がつかえるような感じの気分をすっきりさせるはたらきもあります。
「たけのこ」豊富な栄養価
①食物せんい
「たけのこ」の、コリコリとした歯ごたえは、食物せんいが豊富な証拠です。食物せんいは、便通をよくしたり、コレステロールの吸収を抑えるはたらきがあります。
②カリウム
「カリウム」は、体内の余分な塩分を排出して血圧を正常に保つ作用があります。
③チロシン
「たけのこ」の切り口に出てくる白い粉には「チロシン」が含まれています。「チロシン」は、神経伝達物質の原料となるアミノ酸の一種で、うつ症状を改善し、やる気を引き出す作用があります。今の時期にぴったりです。
④アスパラギン酸
疲れが取れなくだるさが続く、という時に役立つのが、うまみ成分のひとつ「アスパラギン酸」です。「たけのこ」にもしっかり含まれているので、疲労回復をスムーズにしてくれます。
「たけのこ」おすすめ料理法
「たけのこ」は体を冷やす性質を持つため、冷え性の場合は食べすぎに気をつけたり、温める性質の食材と合わせて料理をしましょう。温める性質の食材である「味噌」を使って、「たけのこの味噌煮」や「味噌炒め」にするのがおすすめですよ。
「たけのこは鍋に湯を沸かしてから採りに行け」といわれるほど鮮度が落ちやすい野菜です。収穫直後から急速にうまみと水分が抜け、えぐみが増すので、できるだけ早く食べきるのが基本です。保存する場合は、買ってきたらすぐにゆで、冷めたら水につけて、冷蔵保存で2~3日をめどに食べましょう。
春のめぐみである「たけのこ」を食べて気分もスッキリ、新たな気持ちで元気に過ごしましょう!