貴女は口呼吸があたりまえになっていませんか?
口呼吸というのは、口をあけて口から呼吸をするということです。
最近、口呼吸があたりまえになっている方が多いです。「えっ、わたしずっと口呼吸です・・・」という方もおられます。だれかに言われないままだと、そうなるのかもしれません。口呼吸は良くないから治したほうが良いと言ってくれる人は意外といないかもしれません。
のどが弱くて・・・という方は、口呼吸をうたがってみましょう。
口呼吸かもしれない方の判断方法
寝室にどなたかが一緒であれば、その人に観察してもらうことで口呼吸かどうか判断できますが、一人で寝ている方は、見てもらえないですよね。手軽な判断方法があります。「朝、起きたときに、のどが乾燥してヒリヒリしているか」ということです。
本来の鼻呼吸が出来ていれば、口の中が乾燥していることはありません。鼻から空気を吸い込み、空気清浄器のフィルターのようなはたらきと適度な加湿を加えて肺へ送ります。口は閉じたままですので、当然しっかり潤っています。
しかし、口呼吸になると、口からダイレクトに空気が入ってきます。浄化されていない細かいちりやほこりなどを含んだ乾燥した空気がそのまま体へ侵入してしまうことになります。そして、それらがのど周辺の粘膜にペタペタと貼りついて炎症をおこしやすくなります。口呼吸の方が風邪をひきやすいというのは、こういった理由からです。ほかにも、頭痛やめまいなどの不定愁訴症状につながることもあります。
いかがですか?どうやら、口呼吸をしていては、なにも良いことがないですね・・・。
そうです。口呼吸の習慣はさっそく今日からやめるようにしてみましょう。
のどを守るためにできること
①口呼吸をやめるようにする
口呼吸は毎日の習慣となってしまっているので、すぐには矯正できないかもしれませんが、毎日くり返すことで新たな習慣として定着します。あきらめないで、がんばってみてください。
鼻炎など鼻の通りが悪い場合は、まず耳鼻科で鼻の治療を行う必要があります。副鼻腔炎など隠れている場合もあるので、耳鼻科できっちり診てもらってください。
鼻の通りは別に悪い訳ではないけど、口呼吸のクセがついてしまっている方は、まず、用意するのが「医療用の紙テープ(ケガした時などにガーゼをとめる紙テープです。ドラッグストアで売っています。)」を用意します。その紙テープを小さく切って、口を閉じた状態でくちびるの上から縦に貼りつけます。
ずっと口呼吸だった方は、口を封してしまうことに対して、苦しくなるんじゃないかと不安になるかもしれませんが、就寝中違和感を感じると無意識にテープを外していますから心配いりません。たとえ外してしまっていたとしても、つけていた時間は少なくとも鼻で呼吸できているので、それでOKです。徐々にテープがついている時間が伸びてきます。そして、起床時までテープがついていられるようになったら、どうぞ自分をほめてあげてください。
続けているとテープを貼らなくても、しっかり鼻で呼吸できるようになります。朝起きたときのラクな感覚がわかると思います。
のどを守るためにできること
②首を冷やさないこと
クーラーがよくきいた部屋にいたり、電車や映画館などでクーラーの風が首に直撃したときなどに、首が痛くなったり、頭が痛くなったという経験をされる方は多いのではないでしょうか。
首をあたためることで、のど周辺に張りついている筋肉の緊張がほぐれ、血液のめぐりが良くなります。あわせて、のどの粘膜の状態も良くなりますので、のどが痛いときなども回復が早まりますし、頭痛やめまいなどの不調も改善しやすくなります。
口呼吸をやめて「のどを守ること」は、「体を守ること」につながります
たかが口呼吸ではありません。のどが弱く常に炎症がおきている、もしくはおきやすい状況でいることは、自律神経に関連して全身のいろいろな不調につながることがあります。体を守るため、健やかな毎日をすごしていくためにも、しっかり鼻から空気を吸い込んでいきましょう。