「ピーマン」は、暑さストレスからくるイライラ・気分不調に
寝苦しい熱帯夜が続いていますが、しっかり睡眠はとれていますでしょうか?寝不足状態が続いてしまうと、体調がすぐれず、理由もなくイライラしやすくなってします。いつもは気にならないことでも、カッとなって、モノや人に当たってしまい後悔したり…。日によっては、気分の落ち込みもあるといった、気分の波(不安定さ)が出やすくなります。
そんな気分の波を感じる時におすすめしたい食材が、苦みのある野菜です。特におすすめしたいのが「ピーマン」です。ピーマンを積極的に食べて、夏のイライラ、不安定な気分の変調を解消しておきましょう。
ピーマンの優れた栄養価
ビタミンC
「ピーマン」に含まれるビタミンCは、加熱しても壊れにくいのが特徴。ビタミンPがビタミンCの酸化を防ぐ効果を持つため。ビタミンCはメラニン色素を分解する働きがあるので、夏の日焼けによるシミソバカス予防に効果的です。
β-カロテン
βーカロテンは、体の粘膜を守り、免疫力を上げて、風邪の予防に効果的な栄養素です。βーカロテンは、油に溶け出す性質をもつ脂溶性ビタミンのため、油と一緒に食べることで、さらに吸収力がよくなります。赤ピーマンは緑ピーマンが完熟したもので、β-カロテンは赤ピーマンのほうが多く含まれています。
ピーマンの優れた効能
ピーマンは、「気のめぐり」を良くして「肝」の働きを正常にし、イライラや不安感を解消します。「肝」の働きが低下すると、胃腸の不調やだるい疲労感、落ち込み、イライラなどの症状が現れやすくなります。ピーマンが持つ「苦み成分」が、胃腸の働きを活発にして、食欲アップや疲労解消、気分のリフレッシュにも役立ちます。
ピーマンのおすすめ料理法
「ピーマン」に含まれるβ-カロテンは、油で炒めると吸収率が高まり、効果的に栄養素がとれます。カルシウム豊富な「ちりめんじゃこ」と一緒に油炒めにすると、イライラや不安感の解消効果がよりアップします。また、チンジャオロースなど、肉のたんぱく質と組み合わせると、体力増強や疲労回復にもさらに効果的です。
「ピーマン」は切り方によって食感が変わります。タテ切りにするとシャキシャキとした食感になり、横切りは火の通りが早く柔らかい仕上がりになります。
気分をスッキリさせて、残暑を乗り切りましょう
気分にムラがあって、落ち込みやイライラといった気分の不調を感じる時に、苦み成分のある「ピーマン」を食べることで、気分もスッキリしてくると思います。夏の終わりにひきやすい「夏かぜの予防」にもなりますよ。
それでもやっぱりしんどいなと感じるようでしたら、それは「もっと体を休めてほしいです・・・」という体からのサインです。そのサインは見逃さず、体の声をしっかり聞いて、決して無理をしないで早めに休憩、睡眠を取るなどして、気持ちをゆったりとリラックスさせるように過ごしてくださいね。