頭痛・肩こりなど痛みを和らげる「チンゲン菜」
夜になるとリーンリーンと虫の声が聞こえていますね。日ごと、秋の気配が感じられますね。夏から秋への季節の変わり目には、ひんやりした空気が影響して、血行不良による頭痛や肩こり、体にこもった熱によるイライラや不安感などといった不調が起きやすい時期です。
このような症状があってつらい時に摂りたい野菜があります。それは、「チンゲン菜」です。「チンゲン菜」は、1972年に日本に伝わった比較的新しい食材で、炒めても煮てもおいしいクセのない味が人気の中国野菜です。
「チンゲン菜」は、血行を改善して痛みを和らげるはたらきがあります。頭痛、肩こりのほか、腰痛、生理痛、筋肉痛にも効果的と言われています。体にこもった熱を冷まして、のぼせやイライラ、不安感をしずめてくれます。傷や腫れを改善するはたらきによって、皮膚の化膿や傷の治りを良くしたり、にきびや痔にも効果が期待できる野菜です。
「チンゲン菜」は、体を冷やす作用があるので、冷え性の人や胃腸が弱っている時には、たくさん食べ過ぎないようにしましょう。
「チンゲン菜」の優れた栄養価
①葉酸
葉酸は、ビタミンB群のひとつで、妊娠期にはとくに欠かせない栄養素です。胎児の「神経管閉鎖障害」という発育不全のリスクを減らします。ビタミンB12と協力して血液をつくる働きがあります。
②β-カロテン
βーカロテンの高い抗酸化作用により、免疫力を高めて、生活習慣病を予防してくれます。
③カルシウム・ビタミンK
骨を強くするはたらきがあり、骨粗しょう症を予防します。
「チンゲン菜」おすすめ料理法
「チンゲン菜」は、どんな食材ともよく合いますが、牡蠣(かき)との相性がピッタリです!
夏が終わって、夕方暗くなる時間が早くなってくると、だれでも「もの悲しさ」や「不安感」を感じやすくなります。そんな気分の時は「チンゲンサイと牡蠣のオイスターソース炒め」を食べるのがおすすめです。
牡蠣(かき)は、滋養効果が高く、精神を安定させるはたらきもあるので、「チンゲンサイ」と一緒に食べることで「心」も「体」も元気になります。
「チンゲンサイと牡蠣のオイスターソース炒め」の作りかた
加熱用の牡蠣100gは塩水で洗って、酒、しょうが汁で下味をつけます。
フライパンに油を熱し、斜め切りにしたチンゲンサイ2株と牡蠣を炒めて、オイスターソース、酒 各大さじ1を加えて、全体にからめるようにひと混ぜしたらできあがりです。
痛みをスッキリさせて、さわやかな秋を迎えたいですね
「チンゲン菜」は、肩こりや頭痛など痛みがあるときに、ぜひ食べていただきたい食材です。食事と合わせて、同じ姿勢を繰り返しがちな現代社会、ちょっとした隙間時間でもなるべく体を動かすことも大切な習慣です。慢性的な痛みを解消して、気持ちもさわやかに、「行楽の秋」「食欲の秋」「読書の秋」・・・貴女の秋を満喫していただきたいと思います。