夏の暑さを楽しめるように、
ゴーヤで夏の暑さをのりきるぞ!!
本格的な夏の到来ですね。日差しがどんどん強くなって、外を少し歩くだけでも暑さでぐったりしてしまいそうですね。わたし、このまま夏を乗り切れるのかしら・・・と心配になられているかも多いかもしれませんね。
中医学では、暑い夏は『心(しん)』とよばれる臓器に負担がかかりやすい時期だといわれています。わかりやすく言いますと、『心(しん)』が弱ると、動悸や不眠などの不調や、不安感、落ち込み、物忘れといった症状が出やすくなるということです。ですので、この時期は、『心(しん)』の働きを助ける苦味のある「ゴーヤ」がおすすめ食材です。
ゴーヤの性質は、『寒(かん)』という性質です。体の熱をとって、余分な熱を外に放出して、体のほてりを冷ましてくれます。また、苦い食べものは心を癒すといわれており、イライラや憂うつ感、のぼせ、頭痛などストレスによる症状の緩和にも最適です。ただし、冷え性の人はとりすぎに気をつける必要があります。体を温める作用のある唐辛子やねぎ、しょうがと一緒に炒めて食べるといいですよ。
ゴーヤの高い栄養価
①ビタミンC
「ゴーヤ」のビタミンCは野菜の中でもトップクラスと言われています。実に、キャベツの2倍ほどのビタミンCが含まれています。ビタミンCは熱に弱くて、加熱してしまうとほとんどが壊れてしまうのですが、「ゴーヤ」のビタミンCは熱に強いので、炒めてもビタミンCが壊れにくいという頼もしい特徴があります。
②モモルデシン
聞いたことがない成分かもしれませんね。モモルデジンは苦味成分のひとつです。胃腸の粘膜を保護したり、食欲を増進する効果があります。ゴーヤ独特の苦い味が神経に働きかけて、だるさを取ってくれるという効果もうれしいです。
③ほかには、抗酸化作用の高いβ-カロテンや、ナトリウムを排出してむくみを防ぐカリウム、骨や歯を丈夫にするカルシウム、夏に多い貧血を防ぐ鉄分などの栄養成分が豊富に含まれています。
ゴーヤのおすすめ料理法のご紹介
「ゴーヤ」は苦みに健康効果があるとはいえ、やっぱり苦いのは食べづらい!!という方は、下ごしらえに少し工夫をしてみましょう。
[下ごしらえのコツ]
- ゴーヤは縦半分に切ったら、スプーンを使って白いわたをていねいに取る
- スライスする時は、なるべく薄く切る
- 塩ひとつまみ、砂糖ひとつまみを加えて、軽くもむ
- 10分ほど置いて、水気をしっかり絞る
スライスしたゴーヤに、塩だけでなく砂糖も入れて塩もみをすることで、苦みを含んだ水分をしっかりと引き出すことができます。「ゴーヤ」の苦みは、わたしたちの心身をリフレッシュしてくれるので、暑さで頭がぼーっとしたり、気分が滅入る時にもぴったりです。
暑い夏を元気に楽しく乗り切るように、夏野菜「ゴーヤ」のチカラで助けてもらいましょう。いろいろな料理で、ぜひおいしく召し上がっていただければと思います。