眼の疲れだけでなく、肩こりや頭痛などの症状が慢性化してしまう眼精疲労。できることならすぐにでも改善したいものです。

眼精疲労が引き起こされる原因は人によって違うことから、適切な治療方法も異なります。まずは下で解説するセルフケア方法を取り入れ、それでも改善しなければ眼科や鍼灸といった専門的な治療を検討しましょう。

日常生活でも取り入れられる眼精疲労の改善方法は、視力の調整やこまめな休憩、保湿です。

【視力の調整】
視力は体調や加齢などの要因でも変化しやすいものなので、メガネの度数調整を定期的に行うようにしましょう。また、「ブルーライトカットメガネ」を使用すると眼精疲労の軽減に役立つので、長時間パソコン作業を行う方は購入を検討するのも良いでしょう。

【目を休める】
こまめな休憩をとることも眼精疲労軽減には大切なことです。パソコンやスマートフォンなど一定のものを見続けると、まばたきの回数が低下する傾向があります。30分に一回休憩を挟み、首や肩回りのストレッチを行うだけでも、目や肩・首の疲労を抑えられます。

【目の保湿】
室内の湿度を保つことや、目薬などで目の保湿を行うことも有効です。特に空調の設定が極端になりやすい夏や冬は加湿器を使用したり、定期的に目薬(人工涙液型点眼剤)を点眼したりすることを心掛けてください。

これらの改善方法を試しても眼精疲労が改善しないようであれば、眼科もしくは鍼灸院への通院を検討しましょう。眼科では、ビタミンB12の点眼薬の処方や、温罨法(おんあんぽう:温める)、冷罨法(れいあんぽう:冷やす)といった適切な処置が行われます。また、メガネの度数調整やドライアイ治療なども行います。

当院の治療では、眼や肩・首周囲の筋肉のこわばりを緩めることで目の周辺の血流を良くし、眼精疲労の改善を図ります。ストレスから自律神経の乱れが生じることで涙の分泌も低下することから、自律神経のバランス調整も大事な治療になります。眼精疲労をかかえる方は、全般的に強いストレス・緊張状態にあります。まずその部分を解放させることも、眼精疲労を治すためには欠かせないことです。ツボを鍼やお灸で刺激することで一定の効果を得られる方も多くおられます。当院は痛みを感じることもほとんどなく、とてもリラックスできる治療を行います。

眼精疲労の症状が強いと、日常生活に支障をきたすほど本当につらいものです。眼精疲労は病名ではありませんが、病気と捉えても差し支えのないほどのものです。

少しでも、あなたの眼の健康を取り戻すお役に立てれば幸いです。