パニック障害の原因を考えてみましょう
パニック障害の原因は、脳内の物質に異常があることが原因だと考えられています。脳の働きは、身体を動かす指令を出したり、感覚を認識したりすることだということは、ご存知ではないでしょうか。その他にも、身体全身の状態を整えるための神経である自律神経を調整したり、「楽しい」や「悲しい」などの感情を引き起こすことも脳の働きです。
パニック障害は、感情を引き起こすための脳内の物質に異常があることが原因だと考えられています。気持ちの高ぶりを引き起こす物質である「ノルアドレナリン」が出すぎてしまったり、気持ちを落ち着けるための物質「セロトニン」が少なかったりなどが、パニック障害の原因だとされているのです。
しかし、パニック障害を発症する原因は、脳内の異常だけではないとも考えられます。脳内の異常を引き起こす元となってしまうものに、「ストレス」が関わっていると考えられます。もともと心配性や不安を抱えやすい方、精神的に強くても何らかの原因で大きなストレスを受ける状況となった方がパニック障害を発症する場合があります。
ストレスとは、心だけではなく、身体的に受けるストレスもあります。例えば、十分な睡眠をとれなかったり、長時間労働や運動不足などで疲労が溜まってしまうことも、身体的なストレスなのです。
これらの心や身体に蓄積されたストレスは、結果的に脳の働きを乱してしまう原因にもなります。そして、脳の働きの異常によって、強い不安感や息切れ・めまいなどのストレスが生み出されてしまいます。つまり、パニック障害では「ストレスの悪循環」が体内で起こっていることになります。