湿度の高い時期に多いむくみに効果のある「きゅうり」

梅雨は湿度が高いため、体内の水分調整がうまくいかず体調不良が起こりすい時期です。むくみやだるさに悩まされていませんか?まだ暑さに体が慣れていないので、熱がこもって少々バテ気味の方もおられるかもしれません。

こんな時に、ぜひ食べていただきたい夏野菜が「きゅうり」です。梅雨時期の体の不調に、「きゅうり」の解熱・解毒・消炎作用がとても役立ちます。「きゅうり」は、体を冷やして熱を取りのぞくはたらきがあります。暑さでほてった体を中から冷やして、のどの渇きをしずめて、夏バテを予防してくれます。

また、「きゅうり」には利尿作用もあるので、体の余分な水分を外へ出して、むくみの改善にもとても効果的です。のぼせやすい体質の方、高血圧の方、夏バテ気味の方にはピッタリな食材です。
 

「きゅうり」の高い栄養価

①カリウム

体内の余分なナトリウム(塩分)や老廃物を排出するはたらきによって、高血圧やむくみを予防してくれます。

②ククルビタシン

「ククルビタシン」とは、「きゅうり」のヘタにある苦みの成分です。胃液や唾液の分泌をうながして、食欲をアップするはたらきがあります。急な暑さで食欲が落ちた時に効果的です。

③シトルリン

「シトルリン」とは、一酸化窒素を作るはたらきをするアミノ酸の一種です。体の血管を広げて、血液の流れを良くするはたらきによって、むくみを解消してくれます。

 

「きゅうり」のおすすめ料理法

「きゅうり」は、王道ですが「ぬか漬け」にすると、ぬかに含まれるビタミンB1が「きゅうり」に移って、約10倍にアップします。ビタミンB1は疲労回復効果がとても高いので、暑さでだるい時には、ぜひ、「きゅうりのぬか漬け」を召し上がっていただくのがおすすめです。ただし、ナトリウム(塩分)も増えますので、高血圧など塩分制限のある方は、食べ過ぎないよう気をつけてくださいね。

夏は、「きゅうり」の熱を冷ますはたらきを、うまく使って

「きゅうり」のように体を冷やす食べ物は、「体が冷えてしまう・・・」と思って、あまり良くないイメージをお持ちで敬遠されているかもしれません。しかし、暑さがこたえる時期は、体内にこもった余分な熱を冷ましてくれる大切なはたらきをしてくれます。もちろん「冷え」の自覚がある時に食べすぎるのは禁物ですが、体の声を聞きながら、バランスよく摂るように心がけてみましょう。