乗り物酔いというのは本当につらいですよね

車やバス、電車、飛行機と乗り物に乗るということが決まった時点から、「酔わないだろうか・・・」と不安になり、ずっと心配になって、楽しむものも楽しめない、「旅行はただの苦行だ」という方もおられるのではないかと思います。

実は、わたしも小学生のころは、車で5㎞ほど走るだけで酔ってしまうような、ひどい乗り物酔い症状があるタイプでした。修学旅行や遠足のバスの席決めは前方に行くことで必死でした・・・。

もしかしたら、貴女も同じような経験をお持ちかもしれないですね。

 

乗り物酔いは耳の不調が原因です

このように、本当につらい乗り物酔いには、やはり原因があります。乗り物酔いは、耳の奥にある「三半規管(さんはんきかん)」の不調で起こります。三半規管は体の平衡感覚をつかさどる場所です。三半規管のはたらきの乱れが起きると、気分が悪くなったり、吐き気が出たりします。

睡眠不足や、体に疲労を感じているときなどは、余計に乗り物酔い症状は出やすくなります。免疫力の低下は耳の不調を目立たせますので気をつけなければいけません。

普段から「ふらつき」や「めまい」の症状がある方は、まずそちらを治療する必要があります。めまい症状が治まると、乗り物も酔わなくなってきました、と喜ばれる患者さまが多いです。一度ご相談ください。

 

乗り物酔いに効果的なツボ「内関(ないかん)」

内関は、手首の内側にあります。手首内側にある横じわの真ん中から指3本手前に下がった場所がツボです。乗り物に乗る前、乗っている間、気持ち悪くなったとき、いつでもかまいません刺激してみてください。反対の親指で垂直に押し、ズーンと感じる程度で大丈夫です。

ピンチになりそうになっても、「乗り物酔いのツボを刺激しているから大丈夫」と思えるだけでも、気持ちに余裕が生まれると思います。先日も、バス旅行に行かないと行けないと不安に思っていた患者さまにツボ刺激をお伝えしたところ、「この前教えていただいたツボを刺激していたら、バス旅行なんとか酔わずに楽しむことができました」と喜ばれていました。

胃腸のはたらきを整えておくことも乗り物酔い予防になります

乗り物に乗るときに、まず気をつけたいのが「空腹でも満腹でも酔いやすい」ということです。緊張と不安で食欲が無くても、少しは消化の良いものを食べておくこと。反対に、おいしいからと言って食べ過ぎてしまわないこと。この2つは気をつけておいてください。

酸味のあるものは胃腸のはたらきを良くするので、吐き気予防につながります。梅干しのおにぎりなどはおすすめです。最近は梅をつかったおやつもいろいろ販売されているので、移動のおやつに選ぶのもひとつですね。

 

貴女にも旅行を楽しんでいただきたいから

乗り物酔いのしやすさや、症状の程度などは個人差がありますが、ずっとつらい思いをしているのはつらすぎます。ひとりで悩まずに一度ご相談ください。移動が苦にならないで、楽しい旅行ができますように。