なかなか眠れない・途中に起きてしまう・一度目が覚めると眠れない

毎晩睡眠に悩まされている方が多くなってきました。布団に入るもなかなか寝つけない、寝つきはいいが必ず途中何度が起きてしまう、一度目が覚めるとその後全然眠れない・・・などの症状が1週間、2週間と続くと、体調だけでなくこころにまで影響が出てしまうことがあります。

いずれの不眠にも原因はあります。原因を見つけて、ぐっすり眠って、快適に目覚められるようになりたいですよね。

貴女の不眠の原因は何なのか、一緒に見つけ出してみましょう

心理学的な要因としては、日常生活上の強いストレス、悩みごと、身近な人が亡くなった等の喪失体験などがあります。生理学的な要因としては、夜勤などの交代勤務、寝室の照明・気温・騒音などがあります。身体的な要因としては、体の痛み、頻尿、咳、下痢などがあります。

不眠の多くが、体調面、心理面など何かしらの問題が隠れていて、緊張状態になり脳が興奮していることが関係しています。自律神経の緊張をやわらげ、本来の正しいバランスに整えることで、不眠の悩みから解放されることが多いです。

毎日の過ごし方や、日常のストレスなど、じっくりお話しをうかがうことで、睡眠障害の本当の原因を一緒に見つけ出しましょう。自分で思っていた原因と違う部分が影響していることもあります。貴女のお話しを丁寧にうかがいます。

睡眠をよくするために自分でできること

ご自身でできることでおすすめしたいこともあります。

  1. 寝る1時間前には照明を少し落として入眠準備をすること
  2. 寝る直前まで食事をしない
  3. 昼寝は30分まで、長く取りすぎないこと
  4. 入浴はぬるめの温度でゆったりはいること
  5. 布団に入ったらスマホは見ない

といった、基本的なことは今日からでも始めることができるので、是非やってみてください。

必要なときには、適切に睡眠薬を使うことも

眠れないことで焦りが生じて、気持ちにも不安定さがあらわれる場合もあります。その場合は睡眠薬を医師の処方のもと、正しく利用することも選択肢のひとつです。依存するのではないかと、ためらう方も多いかもしれません。しかし、正しい処方と正しい服用に気をつければ大丈夫です。毎晩眠れないという不安・ストレスが続きすぎることで、かえって悪循環に陥ることを防ぐためにも、必要なときには薬のちからを借りてみましょう。ちゃんと眠れるようになれば、不安でなくなり、ストレスからも解放されるので、処方される薬をやめるのは難しくありません。

日常の過ごし方のご参考にこちらもご覧ください

最後に、厚生労働省が、睡眠障害について12のアドバイスを発信していますので掲載させていただきます。日常の過ごし方として参考にご覧ください。

「睡眠障害対処12の指針」 (出所)厚生労働省

  1. 睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
  2. 刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
  3. 眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
  4. 同じ時刻に毎日起床
  5. 光の利用でよい睡眠
  6. 規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
  7. 昼寝をするなら、15時前の20~30分
  8. 眠りが浅い時は、むしろ積極的に遅寝・早起きに
  9. 睡眠中の激しいイビキ、呼吸停止や足のむずむずは要注意
  10. 十分眠っても日中の眠気が強い時は専門医に
  11. 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
  12. 睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全