おなかの「冷え」を感じたとき、体の中からあたためましょう
朝晩はカーディガンが必要なほど肌寒くなりました。雨が降るたびに気温が低くなると言われる11月。油断すると簡単に体は冷えてしまいます。
体が冷えることで、体の不調を招いてしまいますから、暖かい肌着や寝具に変えて、しっかり体を温めて下さい。
おなかを触ってみると冷たくて、体調もあまり調子良くないとき、それは明らかに内臓が冷えている証拠です。そんなときにおすすめしたい食材は、「かぶ」です。
冬を迎えるニュースとして、京都の「聖護院大根の千枚漬け」の作業風景の映像がよく流れます。
ぜひ、「かぶ」を食べましょう。「かぶ」は、おなかを温めて、消化不良を改善するはたらきがあります。根の白い部分にも、緑の葉にも、今の時期に必要な栄養がたっぷりの野菜です。
「かぶ」の効能
体の中からあたためる作用があり、「冷え」によるおなかの痛みを和らげます。食べ物の消化吸収を助けて、消化不良や、胃もたれ、便秘などといった「胃腸の不調」を改善します。
また、「のど」や「口の渇き」をうるおして、体内の水分を調節し、炎症を鎮めるはたらきもあります。外食が増え、風邪をひきやすくなる「冬」にぴったりの食材です。
「かぶ」の豊富な栄養価
-白い根の部分-
ジアスターゼ
でんぷん消化酵素の一種です。消化を助けて、胃もたれや胸やけを防いでくれます。ジアスターゼは、加熱に弱いので「生」でサラダなどにすると、栄養素を効率よく摂ることができます。
カリウム
カリウムは、余分な塩分を体の外に排出して、高血圧を予防する効果があります。
-葉の部分-
「かぶ」の葉には、小松菜に近い量のβ-カロテンをはじめ、ビタミンC・E、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが豊富に含まれています。
「かぶ」おすすめ料理法
「かぶ」は、白い根の部分より緑の葉の部分の栄養価が豊富です。葉や茎も捨てずに、おいしく食べつくしましょう。葉と茎の部分は、β-カロテンが豊富ですので、油を使った料理でさらに吸収率がアップします。
そこで、油漬けのツナ缶を使った『かぶの葉とツナ炒め』はいかがでしょうか?
さっと下ゆでした「かぶ」の葉と茎を細かく刻んで、ツナ缶と一緒にフライパンで炒め、しょうゆ、こしょう少々で味つけをしたら、もうできあがりです。
おいしい新米のお供にピッタリ!ごはんがすすみます。かんたんですので、ぜひ作ってみて下さいね。
外からも、内からもしっかりあたためましょう
「冷え」からくるお腹の不調には、体をあたためる効果がある「かぶ」は是非おすすめしたい食材です。
11月頃というのは、まだまだ寒さに体が慣れていない時期ですので、服や肌着で空気の層をしっかり作って、とにかく体を冷やさない。これが大切です。
そして、食べものや飲み物でも、体の中からしっかりあたためること。これらを意識して、寒さに負けない体づくりを毎日の生活から意識していきましょう。