貴女の緊張型頭痛の原因を考えてみましょう

緊張型頭痛に悩まされている方にとって一番心配で気になることは何でしょう。
それは、「緊張型頭痛はなぜ起こるのか・・・」ということではないかと思います。頭痛に限らず、「痛みの原因がわからない」というのは、気持ちをとても不安にさせます。

 

緊張型頭痛の原因① 長時間同一姿勢による頭周辺から背中までの筋肉の過緊張

緊張型頭痛の原因は、頭から首・肩・背中にかけての筋肉が緊張や「こり」によって、痛みに対して過敏になり頭痛が起きると考えられています。パソコンの長時間使用による長時間同じ姿勢でいることなどによる、同じ筋肉の使いすぎによって筋肉の疲労や過緊張をまねくことによって緊張型頭痛を発症している場合が多いです。

 

緊張型頭痛の原因② ストレスによる血行不良

もうひとつの理由として、「ストレスによる血行不良」ということも考えられます。「ストレス」とひとことで言っても、身体的ストレスと精神的ストレスにわけることができます。

・身体的ストレス・・・体にかかるストレスのことをいう

・精神的ストレス・・・心にかかるストレスのことをいう

 

身体的ストレスとはどういうものでしょうか・・・

身体的ストレスとは、長時間労働や睡眠不足、不規則な生活習慣などが続くことによって、体がひどく疲れてしまったり大きな負担がかかったりすることをいいます。

たとえば、会社でパソコン作業をいつものように長時間続けて、ようやく終えて帰宅するものの、首や肩はいつもガチガチにこり固まってしまっている。遅い時間に帰宅したあと、夜も遅く作るのもしんどくて簡単なもので食事を済ませる。入浴は、ゆっくりと湯ぶねに浸かることもなく、手短にシャワーで済ませて、いざ就寝しようとするものの、疲れているからすぐに眠れると思いきや、目がさえてなかなか眠れない・・・。このような生活を送っている方は少なくないのではないでしょうか・・・。

こういった一般的な生活が、実は身体的ストレスが大きくかかる原因になることが多いです。長時間労働による慢性疲労や、同じ姿勢が続くことで起きる首や肩の強いこわばり、パソコンやスマートホンなどから発せられるブルーライトや、見続けることによる眼精疲労、簡単に済ませる食生活による偏った栄養状態では、体にどんどん疲れが溜まってしまいます。

そして、積極的な休養を取ることもなく、疲れているのは自覚しつつも見て見ぬふりでごまかしながら、じゅうぶんなリラックスができない生活が続くと、身体的ストレスは解消されるどころか、ますます緊張状態が増すばかりとなってしまいます・・・。

 

精神的ストレスとは・・・

会社や家庭、人間関係などでの悩みや不安が、こころに負担をかけることで精神的ストレスにつながっていきます。特に40歳代以降の方は、会社での責任や家庭での悩みを心に抱えやすい年代です。こころに悩みや不安を抱えながらつらい生活を続けていることは、体にとっては非常に強い緊張状態を強いられることになります。そして、ある日強い頭痛が出始めて、緊張型頭痛を発症してしまうことがあるのです。

いずれのストレスも、適度なストレスであれば生活の良い刺激となって良いのですが、長期間継続する強いストレスは、貴女の自律神経のバランスまでも崩してしまいます。体温調節も不調になり、まず低体温になります。低体温が続くと、貴女の「やる気・気力」までもうばい、こころまで冷やしてしまう「万病の元」になります。頭痛だけにとどまらず、他の不調をまねく可能性も出てきてしまいます。

冷えている体の筋肉がゆるむはずありません・・・。キュッと緊張している筋肉の中にある血管は血液の通りが悪くなります。体は血流が悪いのを治そうと血管を開こうとします。その際に痛みを感じるのです。頭痛薬は、血管をしめる働きをするので一時的には痛みは和らぎますが、常用するとかえって悪循環になりますので注意が必要です。