貴女は気力足りていますか?

気力がわかない、何もやる気が起こらない、という方に、いくら健康のためにと言って運動を勧めても、気分転換にと旅行に誘っても無理というものです。やらなきゃいけないとおもってはいるものの、体が全く言うことを聞かない。つい横になってしまう。何もしないまま夜になってしまった・・・何やってんだろう、と思うけど、気力が出てこない。これは、周りの人には理解されにくいかもしれませんが、とてもつらい症状です。

気力がなくて困っている・・・という方の多くは、体が冷えていることが実に多いです。自分では「自分の体が冷えているなんて・・・」という方もおられるのですが、自分では気づかない「深部の冷え」が隠れているということなのです。

当院では、鍼治療時には遠赤外線ヒーターを使って体を深部からあたためるようにしています。患者さまからは、とても好評で気持ちがいいと大変喜ばれています。

遠赤外線ヒーターを使わなくても、自宅で手軽にできるのが「湯たんぽ」です。外から熱を与えることで、体温を上げて、内臓のはたらきを助け、気力を引き出すことができます。1回、2回温めたぐらいではなく、毎日続けてみるということが大事です。続けることで徐々に体が温まり、冷えを追い出すことができますからね。

 

毎日の入浴もとても大事です。手軽にシャワーで済ませたりしていませんか?

毎日の生活の中で体温を上げる一番簡単な方法が「入浴」です。忙しく帰宅も遅くなると、手短にシャワーで簡単に済ませるという方も多いと思います。体を元気にさせるためには、シャワーよりも断然湯船につかって温めるほうが効果的です。

入浴時の湯船の温度は、自分の体温に4℃足した温度が良いと言われています。体温が36℃の方なら、お湯は40℃といった具合です。少しぬるめに感じるかもしれませんが、10分程度全身浴してみましょう。「からすの行水」のような短時間入浴ではなく、じっくり入ってみましょう。

 

 

手軽にできる足湯も効果的です

入浴しにくいときや、風邪気味のときなどは、「足湯」でもかまわないです。足湯も、全身浴と同じように体の芯から温まり、じんわり汗をかくことで新陳代謝が高まって、体の不要な老廃物も外に出ていきます。

大きめのバケツに38℃~41℃ぐらいのお湯を、ひざ下までつかる程度に入れます。(ぬるいと感じる時や、冬場などは少し熱めにするといいです。)

イスに座って、バケツに両足を入れて、そのまま大体10分~15分程度ぬくもります。途中ぬるくなってきますので、足し湯かお湯を入替えすると良いです。

お好みで、自分がいい香りと思う入浴剤をいれて香りをたのしみながら行うのもいいですね。

季節に関係なく、いつも冷えから体を守ってあげることが、病気を治すためにも、気力と元気を取りもどすためにも、とても大事なことだと思います。冷え知らずの体になって、元気でたのしく、健やかな毎日をすごせることを願っています。