パニック障害の症状について
パニック障害の症状は、大きく分けて「パニック発作」と「予期不安」の2つに分けられます。
パニック障害は、突然の「パニック発作」によって発症します。強い動悸や息切れ、めまいなどの症状が、ある日突然起こります。ほとんどの場合、数分間でそれらの症状はおさまりまずが、その急激な症状の出方から、死を意識するほどの不安感に襲われる方が多いです。
パニック発作で発症する症状の一例です。
・窒息するような息苦しさ
・息切れ
・動悸
・発汗
・めまい
・手足のふるえ
・悪心
・感覚異常
・ほてり
・胸痛 など
これらの症状が、体調不良などの前触れもなく急に引き起こされるため、パニック障害を抱える方は、「いつまた発作が起こるのではないか」と常に不安を抱えてしまうことになります。そのような、常に発作の不安を抱えていることを「予期不安」と言います。この予期不安も、パニック障害に特徴的な症状の一つです。
予期不安を常に抱えている方は、「次はいつ発症するのだろう」「人ごみで発症するかもしれない」「次の発症時には死んでしまうのではないか」などといった強い不安感が頭のなかをグルグルと駆けめぐっています。発作そのものだけでなく、発作が起きていない時にもパニック障害にとらわれてしまうことになるのです。
そして、この予期不安が続くことで、あわせてうつ病を発症してしまったり、外出を控えるようになったりと、日常生活にも大きな支障が出てしまう場合もあります。
パニック障害は、丁寧に治療することで元気を取り戻すことができます。ひとりでどこでも行けるようになるためにも、適切な治療を早く受けることが大切です。